要点
産卵の時期のメスのカメ・リクガメが、いきんでいるのに卵が出ない、 元気が無い、食欲が無い、開口呼吸をしている。
これらは、症例報告で報告されている卵詰まり(卵塞・ディストシア)の症状と 重なります[1]。
どんな症状か
カメの生殖器疾患 7 例の報告では、来院時の症状として次のようなものが 挙げられています[1]。
- 無食欲(7 例中 6 例)、無気力(7 例中 5 例)
- 浮力がおかしい、いきんでいる
- 慢性的な卵詰まり、脱水
- 開口呼吸
野生個体 1 例の症例報告では、外傷を伴う個体で卵詰まりが確認されたと 報告されています[2]。この報告では「爬虫綱では卵詰まりはよくある 問題」であり、「カメでは正常な妊娠状態と卵詰まりの区別が難しいことが多い」 と述べられています[2]。
考えられる原因
症例報告では、次のようなものが卵詰まりに関わる要因として挙げられています。
- 産卵に適した環境(産卵場所、温度、湿度など)が用意されていない
- 個体の栄養状態や健康状態
野生個体1例の症例報告では、外傷を伴っていた個体で卵詰まりが確認されたとも 報告されています。ただしこの報告は外傷を原因として特定したものではなく、 外傷が合併していた症例を記述したものです[2]。
いずれも、個々の飼育環境で何が原因かを、当サイトが特定することはできません。 診断は必ず獣医師の判断によります。
家庭でできること
診断や治療は家庭でできることではなく、必ず獣医師の判断が要ります。
そのうえで、一般的な健康管理として次のことが助けになる可能性があると 考えられています。
- 産卵に適した環境(産卵場所、適切な温度・湿度)を用意する
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PR 給水器:楽天Amazon - 産卵の時期の個体の様子(食欲、活動性、いきみの有無)を日頃から観察しておく
いきんでいる個体に、無理に卵を出させようと圧迫したり、 家庭で処置をしたりしないでください。
受診の目安
今日中に受診を検討してください
- いきんでいるのに卵が出ない状態が続いている
- ぐったりして反応が鈍い、開口呼吸をしている
数日のうちに受診を検討してください
- 産卵の時期のメスで、食欲が無い状態が数日以上続いている
- 元気が無い、動きが鈍いといった様子が普段と違うと感じる